第102回 NY ADC賞 入賞

日本から世界へ。
ニューヨーク・アートディレクターズ・クラブ
ADC賞に『DEKOTORA』が入賞しました。

夜の闇に浮かぶ路上の宇宙船「デコトラ」。
フォトグラファー秦 淳司が15年にわたって撮影した写真集ができあがりました。
 

雑誌や広告などの第一線で活躍するフォトグラファー、秦 淳司は15年前にデコトラを撮影したときにその魅力に引きこまれ、以来その姿を撮り続けてきました。

1970年代に映画『トラック野郎』で一大ブームを巻き起こしたデコトラも、もはや絶滅の危機。ボディにペインティングや電飾を施した、世界のどこにもない唯一無二のクルマは、近年日本のポップアートとして世界から注目されています。

秦 淳司がデコトラを撮影するのは、いつも夜。夜の闇に浮かび上がる電飾を点灯したデコトラたちは、あたかも路上の宇宙船。夢か幻か、デコトラは私たちを異界へと連れてゆきます。

この写真集は絵本などに使われる厚紙を使用した分厚い一冊。厚さは 5センチ、重さは2.4キロ。各ページを飾る写真ともども重量感あふれる写真集となっています。また同封されている別冊には都築響一、鈴木正文、安藤夏樹の各氏が寄稿し、デコトラや秦 淳司のことを語っています。


秦 淳司
 

赤坂スタジオ勤務後、小林和弘氏に師事。1994 年からフリーランス・フォトグラファーとしてファッションを中心に、雑誌、広告、アーティスト写真、動画などで活動している。

EDITOR'S COMMENT

ニューヨークのグラフィティが、高価な額装を施した画布ではなく、くたびれた地下鉄の車体にもっとも似合うように、どんなに気取った現代美術館のクールな展示室よりも、陽に焼けた舗装路の上を疾走する巨大なトラックという「路上の展示空間」こそが、デコトラという疾走する美学にもっともふさわしい。

都築響一(編集者)


夜のデコトラは、その壮麗な電飾が豪華絢爛に光と影のドラマを創出し、昼の現(うつつ)が素寒貧であるのにたいして夜の夢が豪華であることを路上で歌い上げている。まことの夢は、夜、デコトラとともにひらくのか。秦さんのバロック美学全開の夜のデコトラ写真は、それゆえ、夢の1冊である。

鈴木正文(編集者、ジャーナリスト)


秦 淳司さんの撮ったデコトラの写真を見た時、ぼくはどこか近未来的なものを感じてしまう。それは映画『ブレードランナー』の中にあるような世界。劇中に登場するスピナーのように空を疾走できる気はしないけど、シド・ミードが描いた未来世界の「地上の王」として、デコトラが君臨する姿が容易に想像できるのだ。

安藤夏樹(編集者)

DEKOTORA
-Spaceships on the Road in Japan-


価格 8,800円(税込)

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DEKOTORA
-Spaceships on the Road in Japan-


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直筆サイン入り写真集
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直筆サイン&シリアルナンバー入り
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DEKOTORA
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直筆サイン入り写真集
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直筆サイン&シリアルナンバー入り
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価格 38,500円(税込)
 
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直筆サイン入り写真集
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